この記事は 事務でよく使うExcel関数まとめ|目的から探せる一覧 の1本です。他の関数もまとめて見られます。
「提出したのは何人?」「何件まで入力できた?」
数えるだけの作業なのに、毎回画面を下までスクロールして目で追っている。行が増えるたびにやり直しになり、数え間違いにも気づきません。
この記事で扱う COUNTA(カウント・エー) は、何か入っているセルの数を数える関数です。文字でも数字でも日付でも、空でなければ1件として数えます。
この記事で使うデータ
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 氏名 | 提出日 | 備考 |
| 2 | 山田 | 2026-09-01 | |
| 3 | 佐藤 | 出張中 | |
| 4 | 鈴木 | 2026-09-03 | |
| 5 | 田中 | ||
| 6 | 高橋 | 2026-09-05 |
COUNTAの形
- 範囲数えたいセルのまとまり。1列でも、離れた複数の範囲でもよい
引数は範囲1つだけです。条件も指定しません。「入っているかどうか」だけを見ます。
提出済みの件数を数える
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 氏名 | 提出日 | 備考 |
| 2 | 山田 | 2026-09-01 | |
| 3 | 佐藤 | 出張中 | |
| 4 | 鈴木 | 2026-09-03 | |
| 5 | 田中 | ||
| 6 | 高橋 | 2026-09-05 |
全体の人数は氏名の列を数えれば出ます。
- A2A6: 氏名の列。名前は必ず入っているので、これが「全体の件数」になる
5人中3人が提出済み。この2つを並べておけば、行が増えても自動で最新の状況になります。
範囲は少し広めに取っておく
B2:B6 ではなく B2:B200 のように、これから増える分まで含めておきます。
COUNTAは空欄を数えないので、余った範囲があっても結果は変わりません。
行を足すたびに式を直す手間がなくなります。
ただし列全体(B:B)の指定は避けてください。見出しの文字まで1件として数えます。
COUNTとの違い
名前が似ていて、ここで間違える人がとても多いところです。
| 関数 | 数えるもの |
|---|---|
| COUNT | 数字と日付だけ |
| COUNTA | 空でないセル全部(文字・数字・日付・記号すべて) |
同じ範囲でも結果が変わります。
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | 項目 | 値 |
| 2 | 山田 | 12,000 |
| 3 | 佐藤 | 未定 |
| 4 | 鈴木 | 8,000 |
| 5 | 田中 |
判断はこうなります。
| 知りたいこと | 使う関数 |
|---|---|
| 金額が入力されている件数 | COUNT |
| 何か書いてある件数(未入力かどうか) | COUNTA |
| まだ空欄の件数 | COUNTBLANK |
「入力が済んだか」を見たいときはCOUNTAと覚えてください。「未定」「保留」のような文字も、入力された1件として扱いたい場面がほとんどです。
落とし穴:空白に見えて、空白でないセル
COUNTAで一番多いつまずきです。
見た目は空欄なのに、件数が合わない。原因は次の2つです。
① 数式が返した「""」(空の文字)
=IF(B2="", "", B2*1.1) のような式で「何もないときは空欄にする」と書いた列。
画面には何も見えませんが、セルには「空の文字」という値が入っています。
COUNTAはこれを1件として数えます。
=COUNTA(...) が明らかに多いときは、まずこれを疑ってください。
② 半角スペースが1つ入っている
他のシステムから貼り付けたデータでよく起こります。
スペースも立派な文字なので、入力済みとして数えられます。
見分け方:セルを選んで数式バーを見ると、カーソルが右にずれています。
対処法
①の場合は、COUNTAではなくCOUNTIFSで「空でないもの」を数えます。
- "<>"「空欄ではない」という意味の条件
- 数式が返した空の文字は、この書き方なら数えません
やや見慣れない書き方ですが、式の結果が混ざる列ではこちらが正確です。条件の指定方法は COUNTIFS関数の使い方 にまとめています。
②の場合は、貼り付けたデータ側を直します。余分なスペースの取り方は TRIM関数の使い方 を見てください。
件数が合わないときは、必ず原因を調べてください
「なんとなく1件多いから、-1しておく」は一番危ない対処です。
データが増えたときに、今度は合わなくなります。
数が合わない列は、上から順にセルを1つずつ選んで数式バーを見る。
5分で原因が分かります。
進捗の一覧を作る
COUNTAは、割り算と組み合わせると提出率になります。
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | 項目 | 値 |
| 2 | 対象人数 | 5 |
| 3 | 提出済み | 3 |
| 4 | 提出率 | 60.0% |
0件のときのエラーを消しておく
対象が0件だと、割り算で #DIV/0! が出ます。
資料に赤いエラーが出たままにならないよう、IFERROR関数 で包んでおくと安心です。
今日やってみること
- 件数を数えている表を1つ開く
提出状況、名簿、作業記録。どれでも構いません。
- 空いているセルに
=COUNTA(A2:A200)と入れるA列は、必ず何か入っている列に読み替えてください。
- 目で数えた件数と合うか確かめる
合わなければ、上の「空白に見えて空白でないセル」を確認します。
- 表の上のほうに置いておく
見出しの近くに置くと、開いた瞬間に件数が見えます。
- 提出済みの列でも同じことをする
全体と済みの2つが並べば、それだけで進捗表になります。
数える作業そのものがなくなります。行を追加しても、式はそのままで最新の件数になります。
次に読むとよい記事
- 条件を付けて件数を数える → COUNTIFS関数の使い方
- 条件に合う行だけを合計する → SUMIFS関数の使い方
- 割り算のエラー表示を消す → IFERROR関数の使い方
- 貼り付けたデータの余分なスペースを取る → TRIM関数の使い方
- 関数の一覧から探す → 事務でよく使うExcel関数まとめ
「毎週、提出状況を数えて報告している」という作業は、式を2つ置くだけでなくなります。数える・転記する・照らし合わせるといった手作業は、まとめて見直すと一度に減ることが多いです。現状のヒアリングと課題整理は無料です。
この記事について
SUPRAXは、林業・製造・運送の現場経験をもとに、中小企業の業務改善・AI活用・GISの支援を行っています。 記事の内容について「うちの場合はどうか」を聞きたい方は、無料相談をご利用ください。
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