この記事は 事務でよく使うExcel関数まとめ|目的から探せる一覧 の1本です。他の関数もまとめて見られます。
「月ごとの売上を出してほしい」と言われて、明細表を開く。日付は1日単位で入っているので、そのままでは月でまとめられません。
手で「9月」と打っていくと、300行あれば300回。しかも来月また同じことをします。
この記事で扱う TEXT(テキスト) は、日付や数値の見た目を、自分の好きな形の文字に変える関数です。「2026/9/1」から「2026年9月」を作れば、あとは月ごとに集計できます。
この記事で使うデータ
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 日付 | 取引先 | 金額 |
| 2 | 2026-09-01 | A社 | 60,000 |
| 3 | 2026-09-28 | B社 | 76,000 |
| 4 | 2026-10-03 | A社 | 27,000 |
| 5 | 2026-10-15 | C社 | 15,000 |
| 6 | 2026-11-02 | A社 | 42,000 |
TEXTの形
- 値変えたい日付や数値が入っているセル
- 表示形式どんな見た目にするかを、記号で書く。必ずダブルクォートで囲む
「何を」「どんな形に」の2つだけです。
STEP1:月の列を作る
日付の隣に1列足して、月を取り出します。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 日付 | 月 | 取引先 | 金額 |
| 2 | 2026-09-01 | 2026年9月 | A社 | 60,000 |
| 3 | 2026-09-28 | 2026年9月 | B社 | 76,000 |
| 4 | 2026-10-03 | 2026年10月 | A社 | 27,000 |
| 5 | 2026-10-15 | 2026年10月 | C社 | 15,000 |
| 6 | 2026-11-02 | 2026年11月 | A社 | 42,000 |
同じ文字になれば、同じグループとして集計できます。ここまでで、月別集計の下ごしらえは終わりです。
「年」を必ず付けてください
"m月" だけにすると、2025年9月と2026年9月がどちらも「9月」になります。
1年分のデータなら気づきませんが、年をまたいだ瞬間に混ざります。
面倒でも "yyyy年m月" の形にしておくのが安全です。
表示形式の記号
日付でよく使うものです。
| 記号 | 結果(2026/9/1の場合) |
|---|---|
yyyy | 2026 |
yy | 26 |
m | 9 |
mm | 09(2桁に揃う) |
d | 1 |
dd | 01(2桁に揃う) |
aaa | 火(曜日) |
aaaa | 火曜日 |
ge | R8(和暦) |
組み合わせは自由です。
| 書き方 | 結果 |
|---|---|
"yyyy年m月" | 2026年9月 |
"yyyy-mm" | 2026-09 |
"m/d(aaa)" | 9/1(火) |
"yyyy年m月d日" | 2026年9月1日 |
落とし穴:結果は「文字」になります
ここがTEXT関数の一番大事なところです。
TEXTが返すのは、日付ではなく文字です。見た目は同じでも、Excelにとっては別物になります。
| できること | |
|---|---|
| 日付(もとのA列) | 引き算で日数を出す・大小を比べる・期間で絞る |
| TEXTの結果 | 集計のキーにする・文字としてつなぐ |
計算に使う列は、絶対に上書きしないでください。日付の列はそのまま残し、TEXTで作った月の列は集計専用として横に足す。この形が基本です。
「9月」「10月」を並べ替えると、順番が狂います
文字として並べ替えるので、こうなります。
1月 → 10月 → 11月 → 12月 → 2月 → 3月 …
1文字目で比べているためです。「10」の「1」が、「2月」の「2」より前に来ます。
並べ替えるなら "yyyy-mm" の形にしてください。
2026-09 → 2026-10 → 2026-11 と、文字のまま正しい順に並びます。
見せる相手が決まっているなら "yyyy年m月"、並べ替えや自動集計に使うなら "yyyy-mm"。この使い分けで迷わなくなります。
STEP2:月の列を使って集計する
月の列ができれば、あとはその文字を条件にして集計するだけです。
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 月 | 件数 | 合計金額 |
| 2 | 2026-09 | 2 | 136,000 |
| 3 | 2026-10 | 2 | 42,000 |
| 4 | 2026-11 | 1 | 42,000 |
条件を指定して合計する方法は SUMIFS関数の使い方 にまとめています。TEXTで作った月の列を、そのまま条件の範囲として指定できます。
見た目を変えたいだけなら、TEXTは要りません
ここを間違えると、あとで困ります。
表示を整えるだけなら、書式設定を使ってください
セルを選んで Ctrl+1 →「表示形式」→「ユーザー定義」。
ここに yyyy年m月 と入れれば、見た目だけ変わります。
中身は日付のままなので、計算も並べ替えもできます。
TEXTを使うのは、「文字としての値が必要なとき」だけです。
・集計のキーにする
・別の文字とつないで1つの文章にする
見た目を変えたいだけでTEXTを使うと、日付として使えなくなります。
判断はこうなります。
| やりたいこと | 使うもの |
|---|---|
| 画面の表示を変えたい | 書式設定(Ctrl+1) |
| 集計のキーを作りたい | TEXT |
| 文字とつないで表示したい | TEXT |
数値にも使えます
TEXTは日付専用ではありません。金額の見た目も整えられます。
- #,##03桁ごとにカンマを入れる。0のときは「0」と出る
- 円記号や文字は、そのまま後ろに付けられる
| 書き方 | 60000 の結果 |
|---|---|
"#,##0" | 60,000 |
"#,##0円" | 60,000円 |
"0.0%" | (0.12なら)12.0% |
これが効くのは、文字をつないで1行の文章を作るときです。
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 取引先 | 金額 | メモ文 |
| 2 | A社 | 60,000 | 2026年9月分 60,000円 |
数字をそのまま文字につなぐと、桁区切りが消えます。TEXTで囲むと、見たままの形で文章に入ります。
よくあるつまずき
TEXTを使っても、日付が変わらない
もとのセルが日付ではなく文字として入っています。
他のシステムから貼り付けたデータでよく起こります。
見分け方:セルを選んで、右寄せなら日付・左寄せなら文字です。
文字になっている場合は、貼り付け方から直す必要があります。
余分なスペースが原因のこともあるので、TRIM関数の使い方 も確認してください。
「9」ではなく「00」のような数字が出る
m を時刻の記号のあとに書いています。
Excelは h(時)のあとの m を「分」として解釈します。"h:m" は時刻、"yyyy/m" は日付。前後の記号で意味が変わります。
日付だけを扱うなら、h や s を混ぜないでください。
TEXTで作った列は、値貼り付けしないでください
TEXTの結果を値として固定すると、もとの日付との対応が切れます。
日付を直しても、月の列は古いままになります。
式のまま置いておくのが正解です。
今日やってみること
- 月別に集計したい明細表を1つ開く
売上、作業記録、経費。どれでも構いません。
- 日付の隣に1列挿入する
見出しは「月」で十分です。
=TEXT(A2, "yyyy-mm")と入れて、下までコピーするA2は日付が入っているセルに読み替えてください。
- その列で並べ替えてみる
正しい順に並べば成功です。
- 集計に使う
月の列を条件にすれば、月別の合計が出せます。
この1列があるだけで、毎月の集計作業がなくなります。行が増えても、式をコピーしておけば自動で埋まります。
次に読むとよい記事
- 月の列を条件にして合計する → SUMIFS関数の使い方
- 月の列を条件にして件数を数える → COUNTIFS関数の使い方
- 貼り付けたデータの余分なスペースを取る → TRIM関数の使い方
- 範囲を固定してコピーできる式にする → 絶対参照($)の使い方
- 関数の一覧から探す → 事務でよく使うExcel関数まとめ
「毎月、日付を見ながら手で月を打ち込んでいる」という作業は、1列足すだけでなくなります。似た手作業が他にも残っていることが多いので、一度まとめて見直す価値があります。現状のヒアリングと課題整理は無料です。
この記事について
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